温泉の効果

知っておきたい皮膚トラブルのこと

皮膚病に効く温泉として硫黄泉を第一候補に

皮膚病に効果のある温泉というのは昔から知られていました。
元々火山ガスを主成分としている源泉は生物や細菌にとって極めて有毒であり、入浴以外での用途は殆ど無いに等しいものだったのです。
これらを本格的に入浴目的に利用する時点になって、副次的な効果として、初めて温泉自体が持つ殺菌効果がクローズアップされてきました。
特に硫黄分を多く含む白湯と呼ばれる硫黄泉は、典型的な温泉の匂いを持つと共に殺菌効果にも大変優れ、傷口の早期回復や皮膚病の改善や予防等のメリットをもたらしてきました。
これらが美人の湯と呼ばれる由来ともなっている訳です。
現在では湯の華と呼ばれる入浴剤として市販されており、一般の家庭でもこれらの効能を気軽に楽しめる様になりました。
ですが本格的に皮膚病の改善を期待したいならば、現地の湯を訪れるのがやはりベストです。
日本国内にある火山由来の有名な湯処には、こうした泉質を持つ宿や入浴施設が多数存在しています。
ある程度時間を掛けて湯治すれば、かなりの効果が期待出来る筈です。

皮膚病に効果のある温泉とは

皮膚病などの症状があり、温泉に入ることで症状が悪化させてしまうこともあり、温泉に入ることをためらっている方もいるのではないでしょうか。
しかし、温泉の種類によっては皮膚病の治療にも使われ、症状の改善に効果もあります。
ただ、皮膚病の症状は人によって違うため、まずはかけ湯などをして自分の症状でも大丈夫なのかを確かめて入ることも大切です。
特にこの症状がある肌は刺激に弱いため、温度の高いところではなく40℃以下のお湯のところを選ぶことも大切です。
治療で使われる泉質には単純泉や炭酸水素泉、塩化物泉や硫酸塩泉、含鉄泉や硫黄泉、酸性泉や放射能泉などがありますが、これらの泉質がどの症状にも効果があるというわけでもないので、自分の症状に合った泉質を探しておくことも大切です。
中でも単純泉は刺激も少なく赤ちゃんや高齢の方でも安心して入浴できる泉質なので、自分に合った泉質が見つからない方は、まずは単純泉から試すのがお勧めです。